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筋肉痛の”乳酸犯人説”は濡れ衣だった!?

By 2022年12月23日No Comments

運動のあとに出てくる「筋肉痛」には「即発性」と「遅発性」の2種類があります。

「即発性筋痛」はその名の通り運動した直後、早ければ運動している最中に起こります。

筋肉が熱く、重い感覚になるような痛みを感じ、身体を動かしたときだけでなく長時間同じ姿勢で座っているだけでも起こることがあります。

この痛みの原因は疲労物質である「水素イオン」が発生することが原因です。

 

もうひとつの「遅発性筋痛」はいわゆる「筋肉痛」のことで、運動してから数時間~数日経ったあとに筋肉を動かすと痛みを感じるのが特徴です。

 

これまで、筋肉痛は疲労によって蓄積される「乳酸」が原因とされてきました。しかし現在では乳酸が疲労を起こす物質という考えが間違っていたとされており、この説が”濡れ衣”の可能性が出てきたのです。

そこで「筋繊維」の損傷を回復する際の炎症が原因なのではないか、という説が台頭してきました。

 

現在では、この傷ついた筋繊維を治そうとして炎症が起こり、筋繊維を包む筋膜にヒスタミンやアセチルコリン、ブラジキニンなどの痛み物質が刺激を与えることで筋肉痛になる、という説が有力になっています。

 

なお、筋繊維が切れることで筋肉痛が起こるという説もありますが、筋繊維には痛みを感じる仕組みがないため、これは違うようです。

★筋肉痛が起こった時の対処

筋肉痛がひどい時は、まず患部を冷やし(アイシング・湿布)痛みを和らげる。

痛みが引いたらぬるめのお風呂で身体を温め、軽いマッサージ等で血行を促す。

予防は、運動前に準備体操などでウォーミングアップを行い、激しい運動の後には軽いウォーキングなどでクールダウンし、しっかり水分補給することなどが挙げられます。