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COLUMN

腸は第二の脳!?

By 2022年9月17日11月 5th, 2022No Comments

腸は唾液や胃で分解出来なかった脂肪を分解し、小腸の内側にある絨毛と呼ばれるヒダから栄養素を体内に取り込んで大腸で水分を吸収し、有害な物質と共に便として排泄する器官です。

腸には脳に次いで多くの神経細胞が存在すると言われ、「腸管神経系」と呼ばれる独自の神経系を持っているだけでなく、これによって脳からの指令がなくても独立して機能出来ることから「第二の脳」とも呼ばれています。

 

しかし脳との関係も密接で、脳でストレスを感じるとお腹が痛くなったり、反対に腸の不調が不眠や不安、鬱を招くなどの「脳腸相関」が見られます。

 

また、幸せホルモンと言われている神経伝達物質「セロトニン」は約90%が腸内で作られており、感情も腸内環境で変わると言っても過言ではありません。

 

腸内には体内の免疫細胞の約60%が存在するなど、いちばんの免疫器官でもあります。

特に腸内には数100種類、約100兆個もの細菌がいると言われ、同じ種類ごとに塊となって「腸内細菌叢」を形成しています。これらは「腸内フローラ」とも呼ばれています。

 

腸内細菌はその働きによって「善玉菌」と「悪玉菌」、そしてどちらにも働く「日和見菌」の3タイプに分けられることがあります。

菌のバランスは年齢や食生活、体調などの様々な要因によって日々変化しますが、健康な人であれば善玉菌20%、悪玉菌10%、日和見菌70%の割合となっています。

しかし善玉菌として有名なビフィズス菌などは60歳を過ぎる頃から急激に減少し、加齢とともに腸内環境は悪化します。

腸内バランスが崩れると、便秘や下痢、アレルギー、慢性的な体の不調など様々な悪影響が出てくるため、積極的に腸内フローラを整えることが大切です。