部分減量(部分痩せ)とは、特定の部位の運動を行うとその部位の脂肪だけを落とすことが出来るという考え方です。
しかし、これについては既に何度も繰り返し研究が行われ、「誤解である」と示され続けています。
例えばある実験では、
被験者たちに1日1000回シットアップ(上体起こし)を行ってもらい、その後、腹部の脂肪がどれだけ燃焼したかが調べられました。
その結果、確かに腹筋の緊張度(トーン)は増しましたが、腹部表面にある体脂肪については減少は見られませんでした。
その他の実験では、
テニスの選手達が被験者に選ばれました。この実験でも部分減量は可能かどうか調べるために、被験者たちの上腕部の脂肪が測定されて比較されました。
もし部分減量が可能なら、被験者の利き腕(ボールを打つ側の腕)の方が、逆の腕より脂肪量が少ないはずです。
しかし、被験者の両腕の皮下脂肪量を比較したところ、差は全く見られなかったそうです。
その他にも多数の実験があり、どれも同じような結果が得られたそうです。
このような結果が出た理由は、体脂肪の減量は部分的に起きるのではなく、全身まんべんなく見られるものだからと言われています。