体脂肪率が高い人は減量に時間がかかるのは当然のことですが、実は筋肉作りでも肥満の人は苦労すると言われています。
その理由は、肥満の人は体内の炎症率が高いからと言われています。
炎症の原因は、脂肪細胞から分泌される炎症性アディポカインにあります。
この物質のレベルが増加すると、筋肉の異化分解が促進されてしまいます。
肥満の人が体脂肪を落としにくい理由の一つに、α2アドレナリン受容体の感受性が高いことが挙げられます。
βアドレナリン受容体とは異なり、α受容体は脂肪の減量を促そうとする作用に抵抗する働きを持っています。
女性の場合、α受容体は大腿部、腰回り、尻に多く分布している傾向があると言われています。
そのため女性は減量を行っても、これらの部位の脂肪をなかなか落としきるのが難しいと言われています。
一方、男性の場合α受容体は腹部に多く、特に40歳を過ぎる頃からβ受容体の感受性が低下し、α受容体が大きな作用力を持つようになります。
中年太りした男性の場合、テストステロンが共通して低値です。これもまた体脂肪の増加をもたらす原因の一つです。
このように、肥満の状態というのは私たちにとってマイナスにしかなりません。
適度な運動、食事制限を習慣化し、健康的な体を維持していきましょう!!