アミノ酸の一種ですが、身体を作っているアミノ酸ではありません。
身体を作っているアミノ酸は全部で20種類ありますが、その中には含まれていません。
つまりシトルリンがなくても、身体の材料は揃っているということになります。
更に言葉を変えれば栄養という顔は持っていませんが、機能を持ったアミノ酸ということです。
シトルリンが注目されるのは、アルギニンの前駆体だからです。
身体の中でシトルリンがアルギニンに変わってくれます。
アルギニンを直接摂れば良いのですが、アルギニンは非常に消耗度が激しいアミノ酸なので体内に吸収される際に大きく減ってしまうのです。
そこでアルギニンを補完する形でシトルリンをセットで摂ると効果的というわけです。
アルギニンは成長ホルモンの分泌を促進する働きの他に、NO(一酸化窒素)の材料になります。
NOはアルギニンが直接的な基材なのです。
Noは血管の内皮細胞から分泌されて、血管を拡張したり柔軟性を高めたりと重要な役割を担います。
アルギニンは消耗度が激しいためにグラム単位で摂取する必要がありますが、シトルリンは有効推奨量800mgと少ないので摂取もしやすくなります。
シトルリンは血流改善、動脈硬化予防、精力増強というアルギニンと似た効果がありますが、アルギニン、シトルリンの両方を配合しているサプリメントは、一般的にNO系のサプリメントだと考えて良いでしょう。