私たちが口に入れるすべての食物は、胃に送る前にしっかり口中で嚙み砕かなければなりません。
それはどんな状態の炭水化物、脂質、タンパク質でも同様で、十分に咀嚼してから胃に送り込む必要があります。
咀嚼することで体内にある酵素が働きやすくなり、それが体内にガスが溜まるのを防いでくれます。
現代に生きる私たちの食事を、完全な無農薬野菜や果実、遺伝子組み換えがされていない食物、一切の投薬がされていない肉、汚染されていない魚介類だけで構成するのはとても困難です。
現代食を食べている限り、私たちの体には消化酵素や良好なプロバイオティクス(体内微生物)が必要であり、そのためには適切な植物性食品や乳製品を摂取するのはとても有用なことです。
「野菜や乳製品を食べる目的は、ビタミンやミネラルを摂るため」という認識は間違ってはいませんが、胃腸の問題を考えた場合、これらの食材は消化酵素をはじめとする様々な酵素の働きを活発にしてくれたり、腸内環境を整えるための微生物の餌になったりしてくれます。
これらの食材が健全な胃腸を保ち、不快な症状を生み出さないために役立つ食材であることを改めて理解しておきましょう。