「筋肉が破壊される」あるいは「傷つけられる」とよく表現されますが、それには2種類のダメージがあります。
一つ目のダメージはメカニカルダメージです。
これは高強度の運動によって筋繊維の一部に小さな断裂が起きたり、あるいは傷がつく状態を指します。
強い負荷をかけることで筋繊維は外傷を受けますが、実はその後も傷を悪化させる状況が待ち受けています。
それが二つ目のダメージで、
筋繊維の中で起きる生理学的な反応であり、筋肉痛やだるさ、弱弱しく感じる、腫れや固さなどの症状が現れることで確認が出来ます。
いずれも、外傷による炎症によって起こる症状であり、このような生理学的反応が疲労回復までの時間を長引かせます。
生理学的反応の中にはフリーラジカル、タンパク質のカルボニル化、そしてクレアチンリン酸キナーゼ酵素等の増加などがあり、これらはいずれも筋肉のダメージ度を示す生物学的指標として知られます。
つまり、これらの数値の上昇は筋肉が著しくダメージを受けていることを示します。