●コルチゾール(ストレスホルモン)の分泌が増えるタイミング
ストレスには「良いストレス」と「悪いストレス」があります。
良いストレスとは、代表的なものが「運動」です。
運動によって身体機能が活性化するため、体を動かすことで受けるストレスは良いストレスと言われています。
一方、病気などの私たちがコントロール出来ないものは悪いストレスに分類されます。
ストレスについて研究した博士(ストレス理論/セリエ博士)によると、身体がストレスを感知すると、そのストレスにどう対処するべきかを身体は判断して機能すると言います。
例えば、そのストレスがあまりにも強くて対処出来そうにない場合は、いわゆる悪いストレスを受けることになるので身体は不調を起こします。これは過剰なストレスによってコルチゾールが長期に渡って放出されるため、健康が損なわれてしまうのです。
運動時間が長くなると、血中の糖濃度が減少して低血糖になります。
これも身体にとってはストレスなのでコルチゾールが増えます。ただし、血糖値が低下するのは60分以上の運動を行った場合が一般的なので、それを越えなければコルチゾールが高値になることは滅多にないと言われています。
どのタイミングでコルチゾールが高値になり始めるかは、運動中に疲労を感じるようになったタイミングとほとんど同じと考えていいと言われています。
●コルチゾールのコントロールは可能
運動中に炭水化物の飲料を摂るだけでもコルチゾールの抑制が期待出来ます。
ただしこの方法ではエネルギー源になるブドウ糖が不足しないので、体脂肪を燃焼させることは難しくなります。
ではBCAAはどうでしょうか。
トレーニング前にBCAAを摂っているトレーニーは多いですが、運動中のコルチゾールに影響を与えることがあるかどうか、実験が行われました。
運動中にBCAAがコルチゾールに影響を与えることはほとんど確認されなかったそうです。
ただ、BCAAの成分の一つであるバリンだけを運動前に摂った場合、運動中のコルチゾール値を低いままに維持出来たという動物実験の結果が得られています。
バリンによってコルチゾールが抑制出来たのは、肝臓内のグリコーゲンや血液中の糖濃度がバリンによって安定した状態に保たれたせいではないかと推測されています。
コルチゾール過多が続くと腹部の脂肪が増加するという意見もあるので、ストレスフリーにいきましょう!