イヌリンはプレバイオティック物質で、腸内細菌のエサになります。
糖尿病患者を対象にした実験では、イヌリンを摂ることで腸内細菌叢の中のビフィズス菌レベルが増加したという結果が得られています。
しかし、それ以上に画期的だったことは、被験者たちの体内で作り出される短鎖脂肪酸の量が増加したことです。
3週間にわたって行われた別の実験でも、1日10g相当のイヌリンを摂った被験者たちのビフィズス菌と乳酸菌の量が増加し、バクテロイデスとプレボテラの比率が改善されました。
イヌリンを含む食材として挙げられるのは、
アーティチョークやチコリー、一部のシリアルなどがあります。
ちなみに、イヌリンによって短鎖脂肪酸を作る細菌が増えると、健康づくりに役立つだけでなく、食欲の抑制や体脂肪の燃焼を促す作用も得られるので、減量期には特に有効と言えます。