糖の摂り過ぎは健康に有害なだけでなく、トレーニングにも様々な悪影響があるとされています。
どれだけトレーニングをしても結果に結びつかないなら、その原因の一つは糖の摂り過ぎかもしれません。
具体的には、糖を摂り過ぎることで以下のような弊害があるということを覚えておきましょう。
①エネルギーレベルの低下
運動を行うにはエネルギーが必要です。しかし、糖を摂り過ぎると急激に血糖値が上昇するため、大量のインスリンが分泌されます。
このインスリンのはたらきによって血液中の糖は一気に細胞に取り込まれ、その結果血糖値は急降下します。これが「シュガークラッシュ」と呼ばれるものです。
シュガークラッシュが起きると血液中の糖分が奪われるので、エネルギーレベルが低下し、運動の継続が難しくなります。
さらに、身体がダルく感じられ、やる気も低下し、イライラも募ります。つまり運動には全く適さない状態になってしまいます。
②持久能力の低下
水泳やランニング、サイクリングなどは心肺機能を活性化する持久系の運動で、大量のエネルギーを必要とします。しかし、先にも述べた通り糖の過剰摂取はエネルギーレベルを低下させ、同時に持久能力も低下させると言われています。
③脱水症になりやすい
効率よく運動を継続するには、体内の水分量を適度に高めておく必要があります。
逆に言えば、身体が脱水状態に近いと運動を続けるのが難しくなってしまいます。実際、脱水症になると心身の機能が低下し、心拍数が増加します。そういったこともあって運動中はこまめに水分補給をすることが進められています。
糖と脱水症にどんな関係があるのか?
実は、糖を摂り過ぎると脳は腎臓に合図を送って尿意を催し、体内の糖を排泄しようとします。
勿論、排泄されるのは糖だけでなく水分も一緒なので、糖を過剰に摂ってしまうと脱水症に陥りやすくなるのです。