昨今、ロカボなど「糖は食べない方がいい」と考える人は確実に増えています。
しかし、実際は誤解されている部分も多く、その考えに固執してしまうと私たちは食べるものがほとんどなくなってしまいます。
以下に紹介する3つの事柄は、糖を食べない人たちにありがちな3つの誤解です。
もし心当たりがあれば、この機会に糖について正しく理解しましょう。
①すべての糖を避けるべきか?
糖を摂ることを完全否定する専門家もいるので、同じように考える一般人がいても不思議ではありません。
ただし、それが正しいかについては疑問があります。
糖は身体に一切不要というわけではありません。問題なのは糖の過剰摂取であって、糖そのものは悪者ではありません。例えば果実はビタミンやミネラルが豊富で身体に良い食べ物です。
しかし、果実に含まれる果糖もダメだと言うなら、一切の果実を断たざるを得なくなります。
つまり、問題は糖ではなく、糖を過剰に摂ることをやめ、食品に添加された糖を制限すれば良いだけなのです。エネルギー飲料やスポーツ飲料、炭酸飲料に含まれる糖は後から添加されたものであり、菓子類や加工食品が甘いのは糖が大量に添加されている為です。
そういった食品は出来るだけ制限しましょう。
しかし、野菜や果実、牛乳などもともと糖が含まれている食材を過剰に制限する必要はないので、制限するべき糖を正しく理解しましょう。
②シュガーレスなら大丈夫?
シュガーレス飲料と書かれたダイエット飲料なら、糖を含んでいないので大丈夫と思っている方も多いようです。シュガーレスであっても甘さが引き立っている飲料には様々な人工甘味料が含まれています。
人工甘味料がたくさん使われた飲料や食品も決して勧められません。
糖は入っていなくても血糖値を高め、腸内環境を壊し、甘い物に対する欲求も高まるなど、まるで砂糖が入った食品を食べた時と同じような状態になります。
カナダ医学協会が行った実験では、人工甘味料には心臓発作や高血圧、タイプ2型糖尿病を発症するリスクを高めるという結果が得られているそうです。
シュガーレスであっても、糖を過剰に摂ったときと似たような健康被害がもたらされる可能性があると言われています。
③体に良い砂糖がある?
体に良い脂質があるように、糖にも健康的なものがあると思っている方もいます。
例えば砂糖は有害ですが、黒糖や三温糖は体に良いと思っている方もいますがそれは誤解と言われています。
私たちの身体は、糖の種類を見分けることが出来ず、価格や見た目に違いがあっても、身体に取り込まれてしまえば糖は糖です。
どんな糖であろうと体内でそれはブドウ糖にまで分解され、血糖値を高め、摂り過ぎれば有害になります。
どんな良いと言われているものでも過剰摂取には注意しましょう。